2018年 09月 22日
Korn’s クレヨン |
Korn’s Lithograph crayons
#5 の硬いクレヨンが紙巻きクレヨンから
芯だけのクレヨンに仕様変更になり
かなりのショックを受けた
運良く木製ホルダーを見つけたので
我慢してホルダーに合うように半分に折り
先端を Excel ブレードで尖らせ
描き出した
やっと慣れて来た状態
リトグラフでも
美しいグラデーションを出す事を
目指しているので
先端の尖りで石の表面の極細突起を
埋めていく作業が必須
クレヨン芯も先端を尖らす事で
捨てる量の方が多い
こんな馬鹿な事にこだわってしているのは
私だけだろう
今回ニューヨークへ帰って来て
リトグラフ材料会社のサイトを覗いたら
Korn’s は全てのクレヨンを芯タイプに
変更していた
#4 の紙巻きクレヨンを
2ダースン持っているが
これが最後の紙巻きクレヨンとなった
昨日 展覧会カタログが
Syracuse University Art Gallery から
送られて来た
Society American Graphic Artists
定例展覧会をSyracuse University Art Gallery
とコラボして行われた展覧会で
選抜展覧会だった
こんなに美しいカタログを発行して貰い
非常に嬉しかった
私作品もカタログに載ると
他者の眼で眺められるので
池の水の冷めたさと深さが表現出来ていて
なかなか良いではないの。。
と自信を失いかけている自分に
元気を貰えた
この作品は
紙巻きクレヨン#5 が無くなり
泣く泣く #4 クレヨンで苦労しながら描いた
大きな作品を制作するに当たり
#4 クレヨンや仕様変更の #5 クレヨンで描く
自信が無く
リトグラフでは裏技とも言える
白抜き技法で制作した
白抜き技法は殆どシルクスクリーン技法と同じ
何故にリトグラフ石の上で制作するか?
と欺瞞の罪悪感が有った
そんな事で誰もアーティストを
責めたりはしない
勿論 展覧会中に版画技法に詳しい方も
いらしたがそこを突っ込む人は
ひとりも居なかった
今 罪悪感を超えて
初心に戻ろうと思い
ひたすら芯を削り
こつこつと石の表面と対峙している
by ricabando
| 2018-09-22 01:16
| Art
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