2017年 05月 15日
日本画秘伝講習会 胡粉 |
永らく楽しみにしていた PIGMENT 講習会
今回は胡粉の練り方
通常胡粉の百叩きと言って
団子にした胡粉を皿に百回叩きつけるのだが
古式の胡粉作りは団子にした胡粉を
中指使用で膠液で溶きのばし
団子に纏めるを三回繰り返す
この方法は現代人には教え無いそう
実際してみると。。成る程この方法では
胡粉作りは日本画の基本中の基本なので
現代人は皆日本画を諦めてしまうかも知れない
リトグラフの石磨きと同じで重労働!
隣の若き女性がひぃひぃ言っていたが
指を見たら細くて柔そう
私の指の半分程の細さだった
私は石磨きとロッククライミングで
指を鍛えてあるので難なくこなしてしまった
こちらは盛り上げに使用する胡粉の作り方
荒い盛り上げ用胡粉に水晶11号を混ぜる
驢馬膠がベース
金属系顔料 鉛を混ぜ込み
オックスコールを繋ぎに
うさぎ膠液で溶き延ばす
驢馬膠は漢方用で高額なので
最初からうさぎ膠でも代用出来るのでは?
との事
試し書きで盛り上げ胡粉成功!
粘着力の弱い膠使用
驢馬膠もうさぎ膠も油分がある
金属顔料を足すのは硬度を高める為
オックスコールは金属顔料を膠に馴染ませる為
その後中間色を作り試し書きをしたが
がっちり力強い指の持ち主なので
余りに簡単に出来てしまったので
何か間違いがあるかも知れないと
もう一度胡粉作りを試させて貰った
三回練りが終わったら
熱湯に浸し1分待ち
熱湯を棄て僅かに残ったお湯で
皿に付いた胡粉を溶く
少しづつ水で溶き延ばし完成
胡粉は毎回作る
作り置きは出来ない
皿は丼の蓋が最適
by ricabando
| 2017-05-15 06:40
| Art
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