2012年 07月 09日
母には決して言えないお値段 |
お祝いの半返しで、5万円の金券を頂いた。
優さんが、2万円分を下着などを買って使い、
残りの3万円を好きに使いなさい、と私にくれた。
さて、何に使おうかと。。。。思いを巡らし。。。
そうだ、夏のサンダルを買おうと、日本滞在中に銀座のデパートを観て歩いた。
今年は、5インチ(15センチ)ヒールが流行。
2年前に買った5インチヒールがあるので、もっと普通のヒールサンダルが欲しいと
色々見て回り、三越の Tod's にて、美しい2.5インチヒールをみつける。
が。。。右足はピッタリだが、左足の帯に指2本が入る余裕あり。
う〜〜ん、手作りなので、サイズ間違いなのかなと思い、別のペアを試してみたいと
店員に頼んだが、私のサイズは一点だけとの事。
これで、このお値段を払う気になれないと諦める。
諦めたつもりが、ニューヨークへ帰っても、そのサンダルがちらちらと頭をよぎる。
では、とネットで調べたら、私のサイズのみ売り切れ!
もう、他のサンダルなど全く目に入らないくらい残念で仕方がない。
美術館帰りに優さんが、ニューヨークに一店ある直営店に寄ってくれるが、
やはり、銀座で試した品は置いていないとの事。
同じデザインで、蛇革の品があり、試すと完璧!
右足の指2本の余裕は、私の足の形の為、歩くのに足を支えるのは、
足先の帯で、上部の帯は只の飾りなので、何の問題もないと言われる。
優さんも、これ以外無いでしょう!と太鼓判を押してくれ、買う事にする。
夏のサンダルを探し始めた契機の金券の事など全く頭から消失、
値段は、母には決して言えないお値段。
母は、5人の子供達を育てながら、自宅を建て直す為に貯金をしていた時期がある。
デパートへ行った時に、靴のセクションで、
お母さん、もう今時こんなつま先の尖った靴を履いている人は居ませんよ、
もう新しい靴を買う時期ですよ、と言われて、新しい靴をやっと買ったのよ、
と笑いながら話してくれた事があった。
つま先の尖った靴、50年代のデザイン、
私が生まれたのが、61年。
母の履いていたその先の尖った夏靴の記憶があるので、
お出掛け用のお洒落靴を15年以上履いていたのではないか。
自宅を建て直したローンを払い終わったのが、私が高校生の頃。
その頃、若者の街の吉祥寺にて、セールをしていたのよ、
と嬉々として服を買っていたのを記憶している。
母の洋服タンスが、あっという間に服で、ぎっしりと埋まった。
今でも、駅ビルの丸井は、高いから行かないの、と言いつつ、
何処で買うのか?実家へ行く都度に新しく買った服というのを
ファッションショウをして見せてくれる。(笑)
服を買うのに節約したって、墓の下までお金を持って行ける訳でもないのに、
もっと贅沢な品を買ったって罰はあたらないわよ、
と喉元まで出る言葉をぐっと押さえつつ、ファッションショウを楽しむ。
by ricabando
| 2012-07-09 09:44
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