2011年 05月 19日
米国にも届く怒鳴り合い |
夕刻、ちらりと覗いた青空。
今日は、蒸し暑かったらしい。。。
らしいというのは、一日仕事場に居たのでわからないのである。
窓を閉め切っているのと外壁のレンガが湿っているので外気の影響を受けず、
未だに室温は冬と同じ。いつもこの時期は、こんな状態。
これは昨日の新聞一面記事。
福島第一原発事故で、米国は教訓を貰ったという記事。
地震発生12時間後に緊急用ベントを開けろと政府から指示が出たにもかかわらず、
東電は、ベントを開けるのを6時間も躊躇い、東電副社長 Sakae Muto と
現場長のMasao Yoshida が日本人としてはあり得ないような怒鳴り合いをして、
やっと開ける指示が出たが。。。ベントは、電源が無くては開かない
システムとなっていて、手作業では開かず、爆発が起こってしまったとの事。
今日の記事では、 Anthony Sarrack 原発エンジニアが、
5年前に電源が無くては開かないベントでは無効とN.R.C.(米国の原発保安院)
に訴えていたが、聞き入れてくれない為に怒って会社を辞めていたとの記事。
ベントを開ければ、必ず放射能が漏れるのだが、爆発で飛散した放射能より
ずっと少量で済んだはずなのだが、ベントを閉めるシステムが無く、
永久に出続ける事になるとの設計ミスあり。
私が考えるのには、フィルターを付けられたはず。。。これも設計ミス?
先週金曜日の記事。
オバマ大統領から出た指示、米国内にある原発の安全検査の結果が悲惨。
3分の1の原発が、検査を通らなかったとの事。
緊急用ラジエーターが、まるで動かなかったというものや、
緊急用なのに他の用途に使われていた等。。。発表した方も呆れ状態でした。
金曜日のこの記事があるので、昨日の記事は、ニューヨークタイムスとしては、
穏やかなのだと思う。
最後の締めに Muto氏と Yoshida氏の、怒鳴り合いについてのコメントが
あるので、違法なのですが、載せておきます。
Mr. Friedlander said, referring to the Nuclear Regulatory Commission:
“You have the N.R.C. containment isolation guys who want
containment closed, always, under every conceivable accident scenario,
and then you’ve got the reactor safety guys who need containment
to be vented under severe accident scenarios.
It is a very controversial system.”
HIDDEN DANGERS
In Japan Reactor Failings, Danger Signs for the U.S.
Published: May 17, 2011 New York Times
by ricabando
| 2011-05-19 23:24
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